すこし前までは、小さな子どもがいる家庭の女性は専業主婦となって家事や育児に専念することが一般的でした。しかし現在は社会環境や価値観の変化などにより、子育てと仕事を両立したいと考えている女性もいます。
しかし、働きながら子育てをするのは難しいのも事実です。特に正社員の場合、お休みや時短勤務などの融通がききにくい場合もあるでしょう。よって、子育て中の女性の場合はバイトなど、比較的融通のきく働き方を希望する人もいますね。
そこで今回は子育てと仕事を両立したいと考えている方に向けて、ワークライフバランスが取りやすい職種・バイトの見つけ方や、働きやすい職場の見分け方について解説します。
ワークライフバランスが取りやすいバイト・職種
ワークライフバランスが取りやすいバイト・職種は下記のとおりです。
- シフト制の仕事
- 在宅勤務が可能な仕事
- 土日祝が休みの仕事
- 在籍している会社で正社員⇒パート等に切り替える手も
上記を1つずつ解説していきます。
シフト制の仕事
シフト制で働ける仕事の方が、フルタイムで働く仕事よりもワークライフバランスが取りやすいでしょう。
子育て中の場合、子どもの送迎や学校行事などで、いつもより早めに退勤したい、お休みを取りたいといったこともあるでしょう。そういった場合に、シフト制の仕事であれば働く時間を柔軟に調整することができます。実際、子育て中の女性の中には平日日中をメインに働き、平日の夜や週末は家族と過ごすことを優先している方もいます。
ただし、シフト制の仕事であっても固定シフトで調整がしにくい職場もありますので、事前に確認しておくようにしましょう。
在宅勤務が可能な仕事
在宅勤務が可能な仕事であれば、いざという時でも家にいながら仕事ができるため、急な欠勤や早退を避けられます。
特に子どもがまだ小さいうちは、頻繁に熱を出すなどで面倒を見なければいけない場面もあるでしょう。そんな時でも、在宅勤務が可能であれば子どもの面倒を見ながら仕事ができます。
一般的に、IT系の職種などは在宅・リモートワークを取り入れているところが多いです。また、翻訳やライターなども家でできる仕事として人気です。
土日祝が休みの職種
子ども関連の行事やイベントは土日祝日に行われることがあるので、土日祝がお休みの職場・職種だと安心です。
一般的に、休日が稼ぎ時のサービス業や不動産業などは土日祝のお休みが取りづらい傾向にありますが、事務系や金融系の職場だとカレンダー通りの休日となることが多いです。
求人を探す際には、そもそも土日祝にお休みを取りやすい業界・職種から選ぶことで、ワークライフバランスが取りやすくなるでしょう。
在籍している会社で正社員⇒パート等に切り替える手も
現在正社員として働いている場合は、同じ会社内で契約社員やパートなどに切り替えるのも一つの手です。正社員に比べて、契約社員やパートなどの方が比較的時間や休日の融通はききやすいでしょう。
すでに在籍している社内で雇用形態を切り替えるので、新たに求人を探す手間がなくなります。また、慣れた職場なので新しい業務を覚える負担も少ないでしょう。
働きやすい職場の見分け方
子育てをきっかけに、今よりも働きやすい、ワークライフバランスが取りやすい職場に転職したいと考える人もいます。そこで、求人を探す際に「本当に働きやすい職場なのかどうか？」を見極めるポイントについて紹介します。
休日数・休暇の取りやすさ
年間休日数や、休暇の取りやすさは必ずチェックしておきたい項目です。
たとえば、完全週休2日制かつ祝日休みであれば年間休日数は120日弱となります。一方で隔週週休2日制や日曜日+祝日のみ休みの場合は、年間休日は100日前後です。
また、有給休暇の取得率も確認しておきましょう。有給休暇が取りやすい職場は、取得率を積極的にアピールしていることが多いです。転職の面接の際に、子どもの体調不良や送迎で休みや早退をした際のフォロー体制についてもしっかり確認しておくと安心でしょう。
勤務時間と残業
子育てと仕事を両立する上でどれくらい働くことができるかを把握した上で、自分が希望する時間と勤務時間が合っているかをきちんと確認しておきましょう。
9時～18時などの勤務時間が一般的ですが、シフト制で数パターンの勤務時間から選べるところや、フレックスタイム制を導入している職場などもあります。たとえば子どものお迎えで早く退勤したい日はフレックス制を活用して朝早く出勤するなど、調整できる職場であれば子育てとの両立もしやすいでしょう。
また、残業時間も事前に確認しておきたいポイントです。長時間の残業が常態化している職場だと、子ども都合でのお休みや早退がしづらい可能性があります。
自宅や学校からの距離
自宅や、子どもが通う保育園・学校からの距離も重要なポイントです。なるべく近い職場を選んだ方が、通勤やお迎えの負担も軽くなります。
自宅から近いのが一番ですが、難しい場合は自宅と、保育園や学校の中間地点などアクセスの良い職場を選ぶのがおすすめです。職場と保育園・学校が近ければ、急なお迎えなどが必要なときでも無理なく対応できるでしょう。
業務内容
これまでも別の会社等で働いていたのであれば、その経験を活かせる仕事を選んだ方が、一から新しい仕事を覚えるよりも負担が減ります。全く未経験の仕事はキャリアを一から構築することになるので、長い目で見てもあまりおすすめはしません。
年間休日数や休みの取りやすさ、通勤時間なども大切ですが、業務内容が自分に合っているかどうかもとても重要なポイントです。
周囲の理解があるかどうか
子育てをしている人や、仕事と家庭を両立している人がいる職場だと、急なお休みや早退でも理解が得られやすく、フォロー体制が整っています。
転職の面接の際、職場の男女比やどのくらいの年代の人がいるのかなどを確認しておくと良いでしょう。女性が主な職場だと、子育てなどにも理解がある人がいるので急なお休みや早退でもしっかりフォローしてもらえます。
子育てと両立しやすい職種・バイト4選
続いて、子育てと両立しやすい職種やバイトの具体例をいくつか紹介します。求人を探す際などにぜひ参考にしてみてください。
事務職
事務職は、比較的残業が少なく土日祝がお休みの場合がほとんどなので子育て中の女性にはおすすめの仕事です。基本的には座ってできる仕事なので、体力的にも負担が少ないです。
また、企業によっては在宅勤務やテレワークができる場合もあります。在宅勤務が可能であれば、より柔軟な働き方ができるでしょう。
接客・飲食業
接客や飲食業などのサービス業も、子育て中の女性にはおすすめの仕事と言えます。シフト制の場合がほとんどのため、自分や子どもの都合に合わせて勤務時間を変えることができるためです。
ただし職場によっては土日祝に勤務しなければらないこともあるため、平日中心にシフトを組んでもらうなどの相談が必要になるかもしれません。実際、飲食店などで働いている女性の中には平日の日中に勤務し、週末は家族との時間を優先している人もいます。
IT・Web系
ITエンジニアやWebデザイナーなどは、在宅でできる仕事として人気があります。
特にWebデザイナーなどは未経験でもオンライン講座などを受講することでスキルを身に付けられます。
実際、未経験から学びWebデザイナーとして自宅で働いている人もいます。勤務時間も柔軟に調整できるため、子育て中の女性向けの職種と言えます。
工場等での軽作業
工場などでの軽作業は、残業がほぼないことから子育て中の女性に向いています。
また、工場などは土日祝日が休業になることもあり、GWや夏季休暇など年間休日もしっかりとあります。ワークライフバランスや家族との時間を重視したい人にとってはぴったりでしょう。
まとめ
今回は、子育てと仕事を両立したいと考えている女性に向けて、ワークライフバランスの取りやすい仕事や、働きやすい職場の見分け方についてご紹介しました。
子育てと仕事を無理なく両立していくためには、自分がどのくらい働けるのかをしっかり確認し、合った職場を見つけることが大切です。職場それぞれの雰囲気などももちろんありますが、そもそもお休みが取りやすい職種、取りづらい職種などもあるため、求人を探す際は注意が必要です。
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